第一種電気工事士技能|公表問題NO8は油断すると時間切れになる
公表問題NO8は油断すると時間切れになる
第一種の公表問題の中でも意外に時間がかかるのがNO8の電磁開閉器MSのある回路です。
複線図は展開図に基づいて書いていけばほぼ失敗することはありませんし、アウトレットボックス内の圧着もすべて2本圧着なので作業的には楽なほうですが、より線をねじ止めする箇所が、押しボタンの部分とMSの部分にあり、ここで意外と時間をくってしまいます。
油断すると、60分ギリギリか時間切れとなることもあります。
さらに展開図の押しボタンの部分が実物を接続するときにはON(黒)とOFF(OFF)が逆に接続してしまうことがあります。
押しボタンの部分もより線となっているので、リカバリに慌てるとより線がうまくねじ部分に入らず、何度かやり直す羽目になります。
時間切れにならないための対策
またMS部分にはより線と単線の組み合わせでしかも端子台の1端子に2本を締め付ける必要のある個所がいくつかあります。
下の写真は30年度の構成ではありませんが・・(展開回路図により接続方法は変わる)
この部分で時間を浪費しないために、まずは1端子に1本だけの部分をしっかり締め付けます。
たとえば、ボックスからMSに入っている単線のRSTを3本とも端子に差し込みますが、締め付けるのはTの黒だけです。黒だけを締め付ければおのずとSとRの単線は一応動きません。
そのほかの部分でも、まずは1本だけで締め付けが完了する部分を最初に片づけます。
次いで、1端子に2本が入る部分を締め付けていきます。
こうした段取りを頭の中に入れて作業を進めていけば、割合とスムーズにMS部分の接続を完了させることができます。
公表問題NO8で時間がかかっている方は、複線図を5分程度までに書けるようにし、作業では40分を目指しましょう。
次の動画では、作業は37分ほどかかっていますが60分の制限時間からすれば余裕ができますので、見直しとリカバリに時間を振り分けることができます。
技能試験対策に役立てていただければ幸いです。
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