第一種電気工事士技能・実技_施工条件

施工条件は候補問題によってそれぞれ変わりますが、共通の施工条件となるものがありますので、基本として覚えましょう。

施工上の基本:

★接地線は緑色を使用する
★接地側電線は、すべて白色を使用する
★変圧器の2次側から点滅器(スイッチ)及びコンセントに至る非接地線側電線はすべて黒色を使用する
★次の器具の端子には、白色の電線を結線する
・ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子
・コンセントの接地側(Wと表示)
・引掛けシーリングの接地側(Nと表示)
・配線用遮断器の接地側端子(Nと表示)
★ランプレセプタクル・露出型コンセント・の台座のケーブル引込口は欠かずにケーブル下部から、挿入すること
★端子台使用の際、1端子に結線できる電線本数は2本以下とする
★アウトレットボックスは打ち抜き済みの穴だけをすべて使用すること


ジョイントボックス(アウトレットボックス)が2か所(A・B)ある場合の施工条件

例:A部分はリングスリーブによる接続とする
B部分は差込形コネクタによる接続とする

タイムスイッチ代用の端子台が4端子の場合

例:タイムスイッチの電源用電線には、2心ケーブル1本を使用すること
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電源表示灯および運転表示灯のある回路

例:
電源表示灯V相とW相に、運転表示灯Y相とZ相に接続すること(変圧器の2次側配線に、相、X相に赤色相、Y相に白色相、Z相に黒色を使用の場合)

・(変圧器の2次側配線に、相、X相に黒色相、Y相に白色相、Z相に赤色を使用の場合)と指定された場合

電源表示灯V相とU相に、運転表示灯Y相とX相に接続すること

VT・VCBのある回路

例:
VT代用の端子台の二次側端子の渡り線はより線2m㎡(白色)を使用する
VCB開閉表示灯回路、パイロットランプ間の渡り線は、単線太さ1.6㎜(白色)を使用すること

電磁開閉器(端子台代用)のある回路

例:電磁開閉器の端子相互間の配線に使用する電線は、黄色を使用する
・端子台の記号振付が左からR・S・Tになる場合がある。
・また、下記の制御回路図のようにMCとサーマルリレーの位置が変わる場合もあるので黄色の結線に注意が必要である。
下記の図以外にも回路図があるので、この問題は黄色の端子がどことつながっているかを確認しながら複線図を書いたり結線したりしなければならない

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高圧側の展開図の違いによるもの

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施工条件によりT1とT2が右左、逆に置かれる場合があるので注意

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同じように見える結線図だが、左の結線図のV相の位置と渡り線はどちらから取っても構わないが右の結線図には指定がされている。同様にKIP線も指定があるかを確認する

下記のVT代用の結線図も同じように渡線の接続が指定されている図(右)とどちらから渡りを取ってもよい場合がある
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